Webの著作権
火曜日, 9 月 2nd, 2008昨今では、お年寄りから子供まで、誰もが簡単にWebにて情報発信ができるようになりました。ブログツールの普及や無料サービス、オープンソース等の無料配布など、専門の知識などを一切必要とせず、そのようなサービスやツールを利用する事で、個人の思想を「自由」・「思うがまま」に情報発信することが可能になったわけです。 又、それと同時に多くの著作権問題が発生するようになりました。溢れるほどある情報源に、いつでも簡単にアクセスする事ができ、必要及び不必要な情報さえも、思うがままに入手することが出来る。この恵まれた状況が、著作物に対する意識を完全に麻痺させ、多くの人が当たり前かのように軽視するようになりました。 芸能人やキャラクター、その他、製品などの画像等は、当然のごとく「撮影者」や「制作者」、情報の「発信元」が著作権を有しているわけですが、文章等のテキスト自体にも著作権は発生します。当たり前の事ですが、どのような記事や画像であれ制作した物には、権利が発生し、制作者は、それを主張することが出来るわけです。 罪への意識はなくとも・・・ 本や雑誌等の文章をそっくりそのままコピーして、あたかも自身の「著作物」かのように使用して出版すれば、大きな問題になりますよね?これは、Webでもまったく同じこと。いくら「コピーアンドペースト」して簡単に利用できるとしても、一字一句違わない文章を「盗用」して公開すれば制作者の権利を侵害することになるわけです。 ある1フレーズが「偶然」にも合致する等の場合があるかもしれませんが、長いフレーズをそっくりそのまま一字一句違わずに載せていれば、明らかにどちらかが「盗用」しているとしか思えませんし、たとえ罪への意識が無く、知らなかったとしても「違法」である事は間違いありません。 ところが、Webと言うバーチャルな世界が罪への意識を薄れさせてしまうのです。 ブログの普及が影響したのか? ブログのエントリー(投稿)にも、ルールと言うものがあります。(暗黙的な?) 他のブロガーが書いた記事に対して「共感」「反論」もしくは、関連したエントリー等をする場合、「引用」と言う行為が頻繁に用いられますが、その情報源(発信元)の記事(文言等の一部)をそのまま掲載するには、引用先(発信元)や、該当記事へのリンク、URI等の情報を記載します。(その他、引用記事だとわかるように引用符や適切なhtmlタグをつけるのが一般的です。) 記事内に「関連情報」や「個人の思想」(発言にも限度がありますが・・・)が言及してあり、発信元にトラックバックのURIが公開してあれば、該当記事へ対し、トラックバックを送ったりもします。 しかし、このような行為は、ブログと言う特殊な文化の中でのみ成り立つものであって、あくあまでも「引用」と言う行為として制作者に敬意をはらった形(表面的ではありますが・・・)で、行う特殊な場合に限るわけです。 画像に関しては、「引用する」と言う形式は、考えにくいですが、発信元が「共有」目的等で配布又は容認している場合に限り、正式な許可の下で利用が可能となるわけです。 ブログの普及以前には、許可を得ない他サイトへのリンク行為や、記事引用等は、サイト制作者やコンテンツ管理者の一部で問題視された時期もあり、時には争いが起こる事もありました。今ほど容易に情報発信が出来なかった時期なので、制作者が著作物に対しての意識が強かった事もあるのではないでしょうか? ブログの普及により、お手軽な情報発信が出来るようになった事も、著作権問題に大きく影響しているかと思います。 合法・違法の線引きは? ちなみに一昨年、筆者も当ブログ内で、とある企業の無料配布ツールに対する記事をエントリーする際、画面のキャプチャー画像を掲載しており、その画面内に企業のロゴが入っていると言う事で、指摘を受けた事があります。 画像キャプチャーと言うと、写真に近い感覚もあり、優れたツールの機能を紹介したり説明するには、必要不可欠な場合があります。長ったらしい文章で説明するよりも、画像で「こんな機能ですよ!」と説明したほうが明らかに効率的です。 ところが、そのような場合にも、他人様が制作したツールである限り、当然に著作権の問題を意識しなければなりません。いくら相手方に敬意をはらおうが、善意の気持ちで紹介文を記載しようが、ダメなものは、ダメなのです。 考えてみれば当たり前の事なのですが、筆者自身も意識が薄れている部分があり、軽視していたのかもしれません。その後、言うまでも無く、その記事及び関連記事、企業名のすべてをブログ内から削除し、報告しました。 細かいところの線引きを判断するには、難しいところがあると思いますが、商用及び所在を明確にしているサイトの大半は、サイト自身に、「サイトポリシー」や「規約」・「利用方法」等を記載してある場合が多いので、利用者はそれを確認する努力くらいは、最低限必要なのではないかと思います。 正しい知識を広く知らせる為に 著作権に限らずWebの利用に関しては、様々な問題があり、近年では、徐々にですが対応する為に「法の整備」も行われてきています。とは言うものの、実際には個人の見解で幾らでも好きなように解釈できてしまう場合も否めません。いくら法で規制しようとも、実際には、「ルールを知らない」又は「違法とは思わない」と言う方が大半なのではないでしょうか? これは一概に利用者だけの責任ではなく、目まぐるしく発展してきたWebの技術に、法の整備が追いついていない事、又、「無料ブログ」や「SNS」、動画や情報の「共有サイト」等のサービスを提供する企業側にもユーザーへの説明不足等で多少なりとも責任はあるのではないでしょうか?たぶん利用規約等には書いてあると思いますが、読む方は少ないでしょう? 但し、これは企業責任だけで片付ける問題ではなく、Webに関わる企業・事業者・管理者等は、もっと正しい知識を一般層へ知らせるように告知し、意識を高める必要があるのではないかと思います。 守るべき人たちが判っていないから困りもの・・・ 筆者も制作者という立場から、クライアントから提供を受ける素材や原稿等が、オリジナルの文章か?また参考元があった場合は、まったくのコピーではないか?画像もオリジナルの物か?など、100%とはいきませんが、可能な限り幾度と無く確認とチェックを行います。正しい知識を持たない方には、もちろん指摘したりアドバイス等も行います。代行業として行う以上、最低限のルールは準拠する責任があるからです。 ところが、一方、同業者の一部には、自己の利益の為だけに制作者の立場にも関わらず自ら、「違反行為」を平気で行う方々もいらっしゃいます。 筆者の運営する商用サイトも、幾度と無く著作権の侵害を受けた事があります。 画像やロゴマークの盗用 サイト内テキストの盗用 (ほぼページ単位で) サイト名の無断使用 (SEO目的でしょうか?数十社のサイト文言を盗用) 特に調べて探しているわけではありませんが、自然と情報が入ってきたり、不自然なアクセスログが残っていたり、検索した情報の中で偶然にも見つけたりするわけです。 悪質な場合は、相手方に行為を指摘した上で、事実を改めて確認させ、こちらも証拠を残し、削除又は訂正を求めました。もちろんそれでも無視するようであれば、訴訟問題と発展したことも。 個々に名前を公表することは出来ませんが(したこともありますが)それらの行為を行った方々が、お決まりのように言い訳とするフレーズは、「辞めた社員、又は外部スタッフがやったことで自分にはわからない、知らなかった。」と言うのです。 上記方々が、記載している「コピーライト(Copyright)」表記は一体何を意味するのでしょうか?盗んだものを自己のものへとする足枷(あしかせ)のつもりでしょうか?単なるお飾りで意味を全く把握していないのでしょう? 守るべき人たちがこのような形で軽視しているって一体・・・・。 マンガでわかるWeb著作権 筆者自身上記のような経験から、すこしでも正しい知識を整理した情報サイトを制作しようと考えていましたが、以前よりフィード登録して購読していた有名なサイト記事内に、とても良い記事がエントリーされているのを拝見しました。 マンガでわかるWeb著作権 (Web担当者Forum) マンガと言う発想は、より多くの人に受け入れやすい表現ですよね。専門分野のエキスパートとして「弁護士の先生」をはじめ、Webプロデューサーでもあり、Web解析等のエキスパートでも有名な、「かわちさん」がこの記事を書かれています。 12回に渡って掲載が続くようですので、Web関連のお仕事をされている方は「再確認の為」に、ブログサイトを運営している方等は、「正しい知識」と参考の為に、是非とも見ていただくことをお勧めいたします。 もっともっと、このような情報提供が大々的に行われるようになる事を個人的には願っております。 やれ「ユビキタス」だ、「デジタルデバイド対策支援」だ、「規正法」だと言うばかりでなく、行政は、このようなの問題解決にも積極的に力を注いで頂きたいものですね。本当は、もっとWeb関係業者達が先頭に立って行うべきなのでしょうけど・・・・ ちなみに筆者自身のサイトは、まだまだ準備段階です。着々に進んではおりますが・・・いつになることやら。(上記のようなサイトがあればもう必要ないのでは・・・・・。)